隻膜のスピーカー

ブライアン・イーノの『Before and After Science』を流しながら本を読んでいる。『Music for Aiports』とかのアンビエントで有名な人だけど、魅力的なポップスも作り上げている。彼の音楽はとても前衛的なのに、初めて聴いてもまったく棘を感じさせず、優しく空気を包むような柔らかさがとても素敵。

僕はコンポを持ってないので、オーディオ再生をするまともな装置がなく、代わりに携帯をAUX端子でギターアンプに繋いで流している。高校時代に買ったFender製のアンプは音もそこそこクリアだし、山付け調整しやすかったりドライブかけて遊べたりするのでいいんだけど、なにしろモノラル再生しかできないのでLRで音量が違ったり、違う動きをしているする曲を流すと違和感がすっごい。シャッフル再生して流れた曲のリードギターやコーラスが全く流れないときも往々にしてある。流す分にはいいけど曲を鑑賞するには使い物にならない可哀想なアンプである。

もうずっと慣れてしまったので、同情することもなくややベース寄りのいびつなイーノを聞いて鼻歌を歌う。