横社会は銘々の声の大きさがそのまま態度の大きさになりがちで、偏った甘えとコミュニケーションコストが組織を村社会に陥れやすい。何より意思決定が難しすぎる。かといって甘えを取り除いて縦の関係を作ろうと思えば、強い目的を持たない人から順にコミットできなくなって、当座の目標はすぐに形を歪めてしまう。

という起業云々に関する記事を読んだ。少し息苦しい。

 

隻膜のスピーカー

ブライアン・イーノの『Before and After Science』を流しながら本を読んでいる。『Music for Aiports』とかのアンビエントで有名な人だけど、魅力的なポップスも作り上げている。彼の音楽はとても前衛的なのに、初めて聴いてもまったく棘を感じさせず、優しく空気を包むような柔らかさがとても素敵。

僕はコンポを持ってないので、オーディオ再生をするまともな装置がなく、代わりに携帯をAUX端子でギターアンプに繋いで流している。高校時代に買ったFender製のアンプは音もそこそこクリアだし、山付け調整しやすかったりドライブかけて遊べたりするのでいいんだけど、なにしろモノラル再生しかできないのでLRで音量が違ったり、違う動きをしているする曲を流すと違和感がすっごい。シャッフル再生して流れた曲のリードギターやコーラスが全く流れないときも往々にしてある。流す分にはいいけど曲を鑑賞するには使い物にならない可哀想なアンプである。

もうずっと慣れてしまったので、同情することもなくややベース寄りのいびつなイーノを聞いて鼻歌を歌う。

 

 

日記

教授のつてでオーケストラの招待券を頂いたので、見に行ってきた。ニューヨークのアンサンブル団体で、モーツァルトとかフンメルを聴いてきた。学生オケでは古典の曲をやる機会が少ない(楽器の編成でできない事が多い)ので新鮮だった。意外とミスしてる箇所が多かったんだけど、音がすごく綺麗でアンサンブルがしっかりできていたので和声がちょっと崩れたくらいじゃ全然気にならなかった。ソリストのトランペット奏者がめちゃくちゃ上手で、今までで生で聴いた一番綺麗な音だった。

演奏が終わって同クラと帰宅がてらラーメンを食べ、そのまま家に上がり込んで馬鹿話を小一時間続けてから帰った。

この前買ったコーヒーサーバーが届いていたので、手頃なコーヒー粉を買って淹れてみた。濃い目に入れて飲む。自室でドリップすると部屋一面にコーヒーの香りが広がるのが気持ちいい。

 

 

 

日記

ふと美味しいコーヒーが飲みたくなって、自転車を漕いで近所の家電量販店でエスプレッソメーカーを見てみようと思った。コーヒー器具の知識は全然なかったので、実際眺めてると、思っていた以上に高価な代物だった。とてもじゃないけど手が届かないので、リサイクルショップをあたろうと思って自転車を走らせているうちに雨が降り始めた。部屋着にサンダルの格好で財布しか持っていなかったので、別に雨に濡れてもいいや、と思いあまり気にせずに走った。知っている店を2軒探しても見当たらなかったので、帰ることにした。途中でトマトと牛乳を買って家で食べた。結局エスプレッソを諦めて普通のコーヒーサーバーをamazonで買った。

 

オチでキリギリスが生きてるタイプの『アリとキリギリス』もあれば、オチで猿が生きてるタイプの『さるかに合戦』もある。登場人物が死ぬのは教育上残酷で宜しくないという都合なんだろうと思うと納得できる。悪人や愚人は死ぬべきか否かという議題はデスノートで触れることができるので童話の世界線はどうでもいいのだが、勧善懲悪のストーリーはどうも殺伐としてる。『かちかち山』なんて大筋は少年ジャンプのバトル物みたいな作りだけど、内容は「老婆を撲殺した狸を溺死させる」というひどい始末である。保育園でお昼寝の時間が終わった後笑顔で紙芝居を読んでくれた先生はこの童話が児童に何を齎さんと期待していたのだろうか、ひょっとしたらこのお陰でバトル物のストーリーの流れを掴んで、字が読めるようになったときスムーズに少年ジャンプに移行できるようになった子は少なくないのかもしれない。僕はその前にコロコロコミックを挟んだ。時世の倫理観に話を曲げられてくたくたになったストーリーの童話よりは、ベイブレードでロシア人のクーデターを鎮圧してく話の方がまだ筋があると思う。

 

戯言

好き嫌いをはっきりつけたがる性分なので好かれ嫌われもはっきり分かるようだったら楽なのになあと感じる とはいえ自分や自分の好きな物が否定されると心が痛むから、そういったことを無効化できるだけのポジティブさを循環させ続けなければ 一体いつになれば強い自信が持てるんだろう 少なくとも昔に比べたら今はずっと自分のことを好きだと思うけど

何かを好きである事が自分と他人を隔てる壁にはもうならないと思うと、いよいよ自分が何が好きかさえアウトラインとして成立しない

 

ちょっと機会があってオーケストラの一員としてコンサートホールに乗った。

これまでも何度か演奏会に出る事は結構あったんだけど、未だに舞台に乗る事に慣れない。ゲネプロで練習してるときはいいんだけど、本番乗ると照明の強さが無駄に気になったりコンタクトのゴロゴロ感がやけに強く感じたり、ひどく喉が乾いたり、普段気にしてないのに近視でピントが合わないのに戸惑ったり、楽譜とか曲を邪魔するくらいにどうでもいいことに気が散ってしまう。緊張なのかなあ。。。と思っても頭の中は全然冷静だったり。とにかく浮遊感がすごい、あのボーっとしてる感覚は好きなんだけど、楽器を演奏しなきゃいけない義務感が鬱陶しくなって、出番が来ると「もうちょい待ってくれよ!」って思ったり、かといっていざ音を出してみたら楽しくて夢中になったり。